最大2700℃
独自開発超高温熱処理炉で昇温から冷却まで約2時間!

一般的に十数時間も掛かる高温熱処理ですが、それではコストも時間も掛かってしまいます。
タングステンを始めとして、高融点金属やセラミックスの熱処理を行ってきた岳石電気。特に小型・少量・多品種の製品の熱処理を素早く、効率的に行う為にいろいろな実験を繰り返し、
〈約2700°C〉までの高速高温の真空炉の開発などに成功。

この装置では、
■2500°C 30分保持条件
⇒昇温度開始からクールダウンまで約2時間で完了!
効率化とコストダウンを実現しました。

また、一般の炉では除去しきれないような物質も加熱除去可能です。

水素・窒素・真空など
多様な雰囲気・温度に対応可能

雰囲気・温度の異なる複数の炉で、さまざまなご要望に対応します。
大学や外部メーカーの研究などにも、当社の炉は使用されています。
マルチ雰囲気炉は、金属ヒータのためコンタミが少なく、半導体・食品関連でも活躍しています。

熱処理路 雰囲気 最高温度
超高温真空熱処理炉 真空 約2700°C
マルチ雰囲気炉 水素(ドライ・ウェット)/窒素/アルゴン/真空 約2400°C
水素炉 水素 約1600°C
フラッシング炉 水素/窒素 約3400°C
脱脂炉 水素 約1000°C

[受託開発]
研究機関や民間企業との共同開発

大学や研究機関、宇宙ビジネス企業など、熱処理技術を駆使し多くの企業と共同開発を行ってきました。

モリブデン・ ルテニウム ろう材開発

このろう材は融点が高いため、高融点金属同士の接合(ろう付け)に使用されますが、市販されていないため、独自に材料を調達。
作製したろう材を用い、タングステン同士のろう付けに成功しました。

低仕事関数 含浸型電子源開発

多孔質タングステンに低仕事関数の酸化物を含浸することで、熱電子放出特性を持たせ電子源の長寿命化につなげています。
これらは産業用ヒーター、マグネトロン、小型衛星の電気推進機のカソード、質量分析器用のフィラメントなどとして使用されています。

六ホウ化ランタン(LaB6)の焼結体製作

LaB6はタングステンよりも「長寿命」で「高輝度」な特性を持っていますが、とても高価。コストダウンしたいとのご要望があり、代替材の開発に挑んでいます。

厚さ0.2mm るつぼ加工+アルミナコーティング

板厚0.2mmのモリブデンるつぼのご要望があり、コスト削減のため切削加工で削り出し。さらに外側にアルミナ(Al203)をコーティングし、絶縁特性を持たせました。

当社のさまざまな技術を組み合わせ、日々開発を重ねています
御社の課題解決に貢献します

開発段階のお困り事もお気軽にご相談ください

開発の詳細はこちらのページにも掲載しています。

[受託加工]
ご要望に合わせ、熱処理炉を駆使したソリューションをご提案

ろう付け事例

金属同士の接合方法は例えば、ガス溶接、アーク溶接、レーザー溶接、電子ビーム溶接などがありますが、これらはみな母材を溶かして接合する方法です。一方、ろう付けの場合は、母材よりも融点の低いろう材を溶かして接合するため、基本的には母材を溶かすことなく複雑形状の部品や精密な部品を接合することができ、メタライズ処理を行えば金属とセラミックの接合も可能な方法です。
ろう材を溶かす方法としては、ガスバーナーを使用する方法が一般的ですが、高周波誘導加熱や加熱炉を使用する場合もあり、接合したい部品のサイズや形状、数量などにより最適な方法を選択します。

Mo-Ruろう付け

高温環境に耐える接合、濡れ性が良好(融点約1,900°C)

活性銀ろう付け

セラミックスと金属の接合(融点約800°C)

Niろう付け

高温環境に耐える接合、濡れ性が良好(融点約1,450°C)

強度・耐摩耗性向上

コーティング

コーティングといっても母材やコーティング材の種類、または、その目的などによって様々なものがあります。用途にあわせたコーティングを提案致します。

特定の機能が欲しい

機能性材料開発

市場で販売されている材料では目的が果たせない。
そのような要望にも対応しています。
機能性材料の開発、実験、条件出し。痒いところに手が届く対応を心がけています。

強度向上・物性改善

焼結

棒やワイヤーと言った材料は市販化されていますが、特殊な形状を作りたい、少量で試作してみたい、特殊な機能を持たせる為、添加材料を入れてみたい、などの材料開発の依頼に対応する為、少量生産が可能な焼成炉を保有しています。

残留応力除去

結晶粒サイズ制御

酸化除去

コンタミネーション除去

脱ガス

脱脂

追加工にもワンストップで対応

コイリング+コーティング

切削加工+ろう付け

溶接+組立

開発受託・熱処理受託 1個からご相談ください

主にこの分野で使用されています

宇宙

カソード

酸化バリウムなどを多孔質タングステンに含浸させた電子源。
探査機や、人工衛星の電気推進機の主陰極や、中和器として用いられます。

研究機関

電子銃

特殊カソード、熱電子放出用電子銃等、電子ビームの電子銃(EBG)に使われるコイル。
コイル以外のパーツ製造やアセンブリも行っています。

研究機関

アルミナコーティング

絶縁を目的として、アルミナを金属にコーティングする技術を様々な形状を試し開発しています。

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