伊勢志摩探訪その3
伊勢志摩探訪、最終回です。サミット現場近くの英虞湾周辺のホテル・温泉などの情報が満載です。
(JLMA Journal 2015年11月号 No.16 「日本探訪」より)
5.志摩の宿にて、海の幸を堪能
お伊勢参り、そして江戸情緒あふれる町並みを堪能した後は車で、志摩の旅館・宝生苑に向かいます。
写真14:賢島 宝生苑
この旅館は、伊勢志摩サミットのメイン会場となる賢島にあり、客室からは美しい英虞湾の眺めを一望できます。
写真15:部屋からの英虞湾
伊勢志摩といったら、伊勢えび、海女さん、のイメージが浮かぶ海産物豊かな場所。ここでは、海の幸をたっぷり堪能し、そして、英虞湾を目前に堪能できる、自慢の天然露天温泉で日ごろの疲れを癒すこととしました。
写真16:志摩の海の幸
写真17:英虞湾目前で朝日を浴びながら温泉につかる
5.1.伊勢志摩サミット招致、こぼれ話
伊勢志摩サミットの開催決定で盛り上がる現地。夕食の準備をしてくださった仲居さんにサミットに関する事を少し質問してみました。
*メイン会場となるホテルは「志摩観光ホテル」
ここ宝生苑もかなり立派なホテルなので、メイン会場なのかな?と思ったら、志摩観光ホテルがメイン会場だそうです。いろいろな理由があるとは思いますが、旅館系は客室がベッド仕様ではなく、布団のため、外国の要人が宿泊するには不向きのようです。そのためベッドルーム主体の志摩観光ホテルがメイン会場となるようです。ちなみに志摩観光ホテルクラシックはその準備のためか、現在耐震・改装工事中です。(ベイスイートは営業しているようです)
*客室数は2000以上必要。伊勢・志摩だけでは客室数が足りないので鳥羽のホテルなども利用。 G7サミットですが、首脳の数が7人でも、事務方、警護、プレス関係者などのスタッフを全員合わせると2000以上の客室が必要らしいです。そのため伊勢・志摩にある全部のホテルを確保しても客室が足りず、鳥羽のホテルも利用するようです。 開催されれば景気が良くなるかもしれませんが、テロ対策等の警備も含め、まぁいろいろ準備も大変みたいです。
6.志摩スペイン村
伊勢神宮で心を癒し・旅館で海の幸とお酒を堪能、温泉と景色で体を癒す。。。。。ここまでは至福の大人旅でした。しかし、今回は2歳に満たない娘もおり、大人勝手の至福旅だけで終わることは許されません。私には、この娘を遊ばせ、満足させる使命が残っている。そんな全国のお父さんにも一安心な施設がここ伊勢志摩にはちゃんと用意されています。それが志摩スペイン村です。テーマパーク(遊園地)のパルケエスパーニャ、ホテル志摩スペイン村、温浴施設ひまわりの湯で構成されており、遊園地で遊んで、風呂に入り、飯を食って泊まることができます。
写真18:パルケエスパーニャのお土産屋付近
さて、遊園地ですが、個人的には、日ごろ疲れたお父さんにはお勧めです。東京にはディズニーランドがあり、大阪にもUSJなどがありますが、私は人ごみが苦手で、アトラクションに並ぶのはもっと苦手な、ダメ父さん。シルバーウィーク突入したこの日、子供を抱きかかえ、どれほど耐え忍びながら並ぶのか、と戦々恐々でしたが、すべての乗り物、アトラクションが待ち時間ゼロ。これは非常に有難い。キャラクターだってちゃんといますし、パレードショーもちゃんとやってます。ジェットコースターも恐ろしいほど速くぐるぐる回ってますし。。。。
写真19:キャラクターもちゃんといます
たしかに、いろいろ突っ込みどころはあります。パエリアの味が・・・とか、キャラクターのかわいさが・・・とか。しかし、それにも増して待ち時間ゼロというのは日ごろ疲れが溜まっている父親にとっては有難い特典です。たしかに、いちビジネスマンとして考えると、若干、この施設の将来が心配にはなりますが。。。。
7.真珠の海。英虞湾クルーズ
最終日は、賢島エスパーニャクルーズで、英虞湾をクルーズしてきました。エスペランサ号、という箱根の芦ノ湖にある海賊船のような船に乗り、芦ノ湖と同じくらい揺れない海を堪能できます。
写真20:エスペランサ号
私の母はひどく乗り物に弱いのですが、まったく問題なく楽しめました。旅館の仲居さんに聞いたところによると、どんな台風でもこの英虞湾はほとんど荒れることはなく、少しにごる程度だそうで、非常に穏やかな海です。デッキにでて、心地よい海風に打たれながら、真珠養殖の筏を眺めたり、釣りをしている人たちを眺めたりしながらクルージングします。
写真21:真珠のミキモト専用 養殖イカダ
途中、離れ島にある真珠工場にて真珠の核入れ作業の見学をして、帰港。およそ1時間弱のクルーズでした。
写真22:核入作業見学で買った安い淡水真珠400円
また、クルーズの後、時間が余ったら、志摩マリンランドという水族館もあります。鳥羽水族館に行きたいけど時間がない、という人にはお勧めです。
8.海の幸もいいけどお肉も。松坂牛、堪能。
伊勢志摩といったら海の幸ですが、三重県といったら、松坂牛もあるわけで、それを食べてから帰ろうという突然のリクエスト。なんとか地元の人が通う松坂牛メインの焼肉店を見つけることに成功。
写真23:松坂牛のタン
焼肉店はランチタイム。地元の人でいっぱい。何とか入店し、おいしい松坂牛を堪能できました。
写真24:霜降り松坂牛
当初のプランでは、名古屋での新幹線の待ち時間でひつまぶしなどの名古屋飯を食べる予定でしたが、シルバーウィークの中日のこの日、駅周辺のレストランはほぼすべて満席、且つ1~2時間待ちの状況で、あきらめました。
9.最後に
今回の伊勢志摩の旅を通して、強く感じたのは、老若男女だれもが楽しめる場所だ、ということと、まだあまり開発し尽くされていないので素朴なスポットがたくさんある、ということです。また三重県には、伊勢神宮と並ぶパワースポット、世界遺産の熊野古道や、鳥羽水族館などもあり、まだまだこれから新しい魅力が発見されていくでしょう。2016年のサミット開催がこの地の地方創生の良い契機になれば、と思います。