試作から量産まで、幅広く構えるためにも
技術開発部の木村です。
今回は、製品を作る際に必要となる治具や自社開発装置がテーマです。
岳石電気では、簡単な治具から量産品を製造するための装置まで、自分たちで考え、部品を加工し、それらを製作していきます。巻線、研磨、旋盤、プレス、組立、溶接、熱処理、焼結など様々な加工方法、工程がある中、そこで使用される道具、治具、装置も多岐にわたり特殊なものが多くあるため、必然的に自社で準備することになる訳です。また、試作や実験をする場合に、どうしても「直ぐにほしい」、「試しに少しやってみたい」といった状況になるので、先ずは、時間と費用をかけずに、自分たちのアイデアを素早く形にすることも重要になってきます。使用するのは、M/C、ワイヤ放電、旋盤、ボール盤などの一般工作機械から、日曜大工的な類のものまで。時には段ボールを使ったりもします。
(個々の写真説明は控えさせて頂きます)組立治具、成型治具、溶接治具、金型の加工だけでなく、
制御配線もやりますよ。
大きな声で言えませんが、中には失敗もありまして。。。もちろん使える材料は取っておいて再利用します。
また、設計変更があって使えなくなったり、本当の試しだけで終わってしまうものもあります。しかし、このアイデアや経験が、次へのヒントであったり、技術へと発展していくので決して無駄にはなりません。実際に、治具を使って製品をつくり、データを取るだけではなく、作業のやりにくさや不具合といった問題点を見つけ、その後の量産用の治具や自動機の製作時に役立っている訳ですから。
このように試作の段階から、その製品の量産までを見据え、工程を考慮した治具設計、製作をしていけることも当社の強みであると考えております。少量の試作から量産まで、お客様に安心して任せて頂けるよう、今後も努力してまいります。