技術情報

クセが強い焼結炉2号

こんにちは。開発の金野です。

先日引越をしたのですが引越先にはクーラーがなく、設置工事は週末で帰宅するのが怖いです・・・。

暑い日が続きますので、熱中症にならぬよう皆様も気を付けましょう。

さて今回のブログは熱処理炉についてです。

機械にはクセというものがあって特殊な機械になればなるほどクセが強い気がします。
そのクセを知り、どうやって使っていくか運用していくか、付き合っていくかを考えるのに苦労します。

実際、当社の特殊な機械はただ使い方を教えてもらっても、思い通りに動かないものがあります。
いわゆる職人さんと呼ばれる方々はこういった機会を手足のように使いこなし、耳を澄まし音で動きを感じ、品物を作っているのでしょう。

ん~深い・・・。

昨年導入した高温熱処理炉もその一つです。
単に昇温プログラムを作って入力して、温めボタンを押す。だけならいいのですが、そう簡単にいきません。

炉の中が空のとき、物がいっぱい入っているときでは温度の上がり方が違うのでプログラムを変えます。さらに、材料や雰囲気(真空や水素など)でもプログラムを変えることもあります。

高温熱処理炉

ただ闇雲に変えても効果が分からないので、予めどういったパターン(場面)があるかを想定してデータ取りをします。このデータをもとに「こう動かした方がいいんじゃないか」と意見交換しながらプログラムを作っています。

水素、窒素、アルゴン、真空の雰囲気で、100~2300℃の熱処理が得意な炉です。
熱処理についてお困りの方はお気軽にお問合せください。

岳石電気の熱処理はこちら

2023-07-25
PAGE TOP