六ホウ化ランタン(LaB6)の焼結体を作ってみる 第二章(電子は出るのか!?)
こんばんは。開発を担当している金野です。
新型コロナウィルス感染者が少なくなりつつあり、久しぶりに旅行をしてみようかと思っているところです。ですがっ!ガソリン価格の高騰につき燃費の悪い車に乗っているので車での遠出は止めておこうかと悩み中です。ちなみにこの一年間で1リットルあたり30円以上値上がりしているので晴れの日は自転車通勤をすることに決めました。
これから寒くなるのに・・・風邪ひかないようにしないとですね。
さて、六ホウ化ランタン(LaB6)の焼結体を作ってみる。の続々(ゾクゾク)編です。
前回の4mm程度のLaB6をガリガリ削って磨いてみました!の続きですが、悲しいことに掲載後実験室に放置していると崩壊。また振り出しです。
色々と見直しをしてみました。原料の状態や焼結条件・・・等々。
10mm程度の焼結体をつくることに成功しました!しかも今回作製したものは前回のものと比べ物にならないぐらい硬いんです(カッチカチです)。サンドペーパーや研磨機如きでは傷一つつきません!
上司に「全く磨けないんですけど。どうしましょうか?」と尋ねると奥の手があるとのこと。実験室に連れられていくと出てきたのが「ダイヤモンド粉末を混ぜた磨き液!」
なんとリッチな。私の実験なんぞにこんな高価なものを使ってよかったのでしょうか。
この高級磨き粉を使うとピカピカに磨けました!
磨いている途中に落っことしたりしても大丈夫だったので、満を持して切削加工した後が下の画像で崩れずに削れました。
現在試作品を評価中で、電子が無事に出ることを祈っています。
せっかく作れるようになったので、今後は用途を見つけて行かねばなりません。
LaB6とは関係ありませんが
「ダイヤモンドとダイアモンド」書くとき、どっちだっけ?と思った事はありませんか? 私は子供のころから迷います(笑)
気になった方は文化庁HPの外来語の表記 留意事項その2(細則的な事項)、を検索してみてください。