ハロゲンヒーターとは?
今回は石英タングステンヒーターのお話をさせて頂きます。石英タングステンヒーターとは、タングステンで作成されたフィラメントを石英管に封じたランプで、ハロゲンガスを封入する為、ハロゲンヒーターとも呼ばれます(ハロゲンガスを入れる理由は省略しますが、長寿命化が目的です)。用途としては、照明、乾燥、硬化、コーティング、液体加熱、焼結、成膜、滅菌、プラスチックの熱成形や真空成形など、多種多様です。
上記の目的としてハロゲンヒーターだけでなく、セラミックヒーター、シーズヒーター、カーボンヒーターなど目的と用途によって選択されます。ハロゲンヒーターの特徴としては、
1、熱効率が良い→投入電力の86%が赤外線に変換され、高効率なエネルギー源とされている。また、石英管に封入されているので外部からの熱損出影響を受け難いといった特徴も有り。
2、高温度到達→タングステンは全金属中融点が3400℃と最も高いので、理論上では3000℃程度まで昇温可能(その代わり寿命は著しく短くなりますが)。
3、レスポンスが早い→発熱源であるタングステンフィラメントは熱容量が小さいことから瞬時に昇温が可能。熱制御にも優れる。
4、クリーン→放射方式の非接触加熱であり、対象物や周囲環境を汚染することがない。
と言った感じです。実際の製品を見てみると、、、
透明なチューブ状のものが石英管で、中のコイルが弊社が作成しているタングステンフィラメントです。2m以上の長尺のものも有ります。さらに中身を見てみると、、、
良く見ると、フィラメントに輪っかの様なものが付いているのが見えます。これらはサポートリングと呼ばれ、高温に発熱したタングステンフィラメントが石英管の内壁に直接接触させない為のものです。また、お客様の要望によっては発光部を変則ピッチにして、任意で熱分布を制御するなど種々対応致します。
もしご興味が有りましたらお気軽にご相談下さい。