技術情報
超硬合金の加工品
こんにちは(こんばんは)技術開発部の木村です。
先週末の台風19号では、各地に大きな被害をもたらし、また、台風20号から温帯低気圧にかわった雨雲が、関東に近づいてきております。
まだ、完全に復旧されていない地域や、更に雨が降ることで危険となる場所もあるため、どうにか雨が少ないように、と願うばかりです。
さて、今回は、超硬の加工品の一例を紹介します。
ご存知の方も多いかと思いますが、まず、超硬とは、どんなものかといいますと、炭化タングステン(WC)とバインダ(結合材)のコバルト(Co)を混合し、それを焼結して出来た合金のことです。
この素材は、機械加工で材料を削るための工具にも用いられるため、とても硬いものです。
それでも、形状や面粗さ、その他の仕様にあわせて、切削、研削、放電加工などを用いて加工することはできます。
そんな加工品の一例です。
これは、細いスリット(幅0.4mm)が切られていて、この部品の中に何かを通すことができる形状になっています。
超硬は、硬く、摩耗しにくい素材なので、繰り返し、擦られるような箇所の部品として有効な素材です。
このような細いスリットや、細穴、微細加工などに関して、素材の置き換え、精度向上などのご要求がございましたら、お問合せ下さい。
2019-10-21