工具メーカーの工場見学
開発部の木村です。
先週になりますが、工具メーカー様の工場見学に行ったので、その報告を。
当社でも様々な加工をするために、いつも使用している加工用工具。
種類もドリル、エンドミル、バイト、砥石など、また、材質もハイス、超硬、ダイヤ、CBN、サーメットなど色々とあります。
その中で、今回見学をさせて頂いたのは、超硬チップを製作しているM社様の工場です。
(撮影禁止のため、写真が無いのと社名もイニシャルにします)
皆さんご存知かもしれませんが、超硬は、原材料のタングステンカーバイトを焼結して作られる合金です。
その製造工程を簡単に説明しますと、
①材料の混合・造粒解 → ②プレス成形 → ③ 焼結
そして、寸法形状にするための仕上げ加工となります。
このM社様では、超硬チップが完成した後にコーティングをして、検査、出荷と一貫体制で行っていました。
全体の印象としては、工場の中が、粉を扱っている作業にもかかわらず、とても清潔で、そして、良い意味でシンプルなラインとなっており、見習うべき箇所がいくつもありました。
(少しずつでも取り入れるようにしていきたいです。。。)
当社では、加工工具は作っておりませんが、同じようなタングステン、モリブデンなどの金属やセラミックスの焼結を行っているため、私は、他の見学者よりも鼻息荒く、見学、質問していたと思います。
プレス後の成形がどれだけ脆いか試しに割っていいと言われた時には、誰よりも先に手を挙げてました。
小学生時代に、給食のおかわりが早いもの勝ちだった時以来の速さかも。(伝わりにくい。。。)
M社様には、工場見学と貴重な体験をさせて頂きましたことを感謝申し上げます。
どうも有難うございました。
最後に、当社での焼結、その他設備に関して、M社様のような大きな量産ラインの準備はございませんが、色々と小回りが利くような設備、体制をとっております。
素材作りから、形状、そしてポーラス体のような機能をもたせたものの開発、また、焼結に限らず、加熱炉・真空炉による処理から加工まで、このような開発の案件で、お困りのことがあれば、是非お問合せ下さい。
(直ぐに手を挙げる準備をしておきます)