医療展示会 MEDTEC出展サンプルの作成
皆様、始めまして。本日のブログを担当します、技術課の川上です。
(世間を騒がせている某ショーンさんとは無関係です。。。)
今後も、ちらちらとブログに登場致しますので、以後お見知りおきを。
さて、今回は私が担当しているコイルについてご紹介させて戴きます。
弊社が得意としている巻線方法のひとつに、「芯線への巻き付け」が有ります。これは、ワイヤーを芯線に巻き付けて、熱処理による形状付けをした後に、芯線を溶かして空芯状態にする方法です。
写真:巻線中
この巻線方法には、メリット・デメリットがあります。
メリットとしては、
・芯線に巻き付けるので形状が安定し易い。
・芯線が有るので、2次加工が可能。
・理論上は無限の長さに巻線が可能。
・変則ピッチが容易。
デメリットは
・芯線材料費用が発生する。
・外径(内径)公差が、芯線精度に依存する。
・ワイヤー材料によっては、芯線の除去が出来ない。
・長いノーピッチコイルも、芯線の除去が難しい。
となります。
最近は医療用のガイドワイヤーの試作引き合いが多くなってきており、タングステンやSUSの丸・平線のコイリングも行っております。
今回は、MEDTEC展示用に幾つかの変わり種コイルを作成していますので、その中から、凹凸コイルをご紹介します。
☆凹凸コイル
これは、線径の違う2種のワイヤーをコイリングしたものです。
写真のものは、φ0.05㎜とφ0.08㎜のタングステンワイヤーを交互に巻き付けました。
写真:上はΦ0.5のシャープペンシル芯。 下が凹凸コイル。
写真では分かりづらいかと思いますが、線径の違いを明確にする為にΦ0.05は金メッキタングステンを使用しています。
拡大してみると、線径の違いが良くわかります!
×30倍
×220倍
この他にも、色々なコイルを展示する予定ですので、
現物は是非MEDTEC Japan2016 会場にてご覧ください。
沢山の方々のご来場をお待ちしております‼