タングステンの電解研磨(別の使い方編)
こんにちは。開発の金野です。
岳石電気のメンバーが増えたのでブログ更新までの期間が長くなってしまい、前回のブログでは「熱中症」について書きましたが今回は冬の真っ最中。
秦野市は非常に寒く燥しているので風邪をひいてしまいました。寒暖差のせいなのか、マスクをしなくなったからなのか・・・。
コロナ中はマスクをしていたので口元が保湿されてイイ感じに湿気っていたのが良かったのでしょうか?
喉と鼻奥の乾燥火の元に注意しましょう!
寒くなってきたと言えば。
霜が降りる前に植えていたカブと春菊を収穫しました。
野菜シーズンが終わり岳石農園は休憩中です。
岳石農園の歩み。は別の回で。
さて今回のブログは「タングステンの電解研磨」についてです。
またかよ。と思わずに最後までお付き合いください。
これまでの記事のように先端を尖らせたりではなく、今回は電解研磨の別の使い方についてご紹介します。
熱処理前後の結晶の状態を電子顕微鏡や光学顕微鏡で観察するときはペーパーや研磨剤、砥石などで表面を磨くのですが表面が潰れてとても観察し辛いです。
ペーパーで磨いても光沢は出るので磨いている当人は満足するのですが、実際見てみるとこんな感じ。(キズだらけ)
これを電解研磨すると潰れた表面がなくなるので結晶状態が見えるようになります。
電極で使用しているトリタンも同様に、そのまま観察すると傷ついたただの棒です。
ですが電解研磨するとトリアが見えるようになります。
地層の間にある化石のように見えるのがトリアです。
先日、お客様から「焼結体の電解研磨をして欲しい」と依頼がありました。
お話を聞くと、結晶状態を観察しようと研磨したのに見えない。とのこと。
電解研磨後の製品をご評価いただいたくと、バッチリ観察できたそうで一安心。
焼結体を製作したり、組み立てたり。だけでなく、こういった表面の処理なども行っていますのでお気軽にご相談ください。