工場日記
小さいけど凄いんです
生産技術の松波です。生産設備の設計、改造、保全、改善を担当しています。
先日、我が家の10年選手のホームシアターのスピーカーから音が出なくなり、可能な範囲で分解してみましたが、ほこりの中に小さな部品がいっぱいあり、よく見えないので掃除してインオペ。(本業ではそんな事は絶対にしませんが。)当然、壊れたままで、どうしたもんかと悩んでいました。 小さい部品と言えば、弊社で生産している製品でもワイヤー(径が0.1mm)を巻いて大きさが10mm x 4mmくらいのコイル(ばねのような形状のもの)があります。 数字だけではピンとこないかもしれませんが、普段の生活で使用しているもののスケール感からするとかなり小さいです。 かさばらない事はよいのですが、小さすぎてピンセットでないと掴めなかったり、投影機や拡大鏡などを使わないと形状の確認ができないのが難点です。 また、この製品を生産してる設備の構成部品も当然小さく、壊れたり改良する時に製作を依頼している加工業者さんへは常にご負担をおかけして、申し訳なく思っています。 しかしながら、このような小さいものが、医療機器やセンサー分析機器など現代社会になくてはならないもののコアパーツとして使用されています。 スピーカーの部品と同様に小さいながらも、広く皆さんの縁の下の力持ちとして活躍しているのだなと思うと、とても嬉しくなってきます。 老眼で見えづらく、なかなかの扱いづらさですが、皆さんのお役にたっているとの想いでこれからも励んでいきたいと思っています。
2021-10-14