開発レポート
六ホウ化ランタン(LaB6)の焼結体を作ってみる
こんばんは。開発を担当している金野です。入社して9か月が経ち、時の流れが速く感じる年頃です。
私は入社のため九州から秦野に引っ越してきたのですが、自宅の玄関を出て直ぐ富士山が見えることに日々感動しています!富士山に登ってみようと思っているのですが、先ずは付近を探索して良いところを探していきたいと思います。
さて、今回は六ホウ化ランタン(LaB6)の焼結体を作ってみた。の続編です。
この六ホウ化ランタンは融点が高く、電子放出率が高い材料で電子顕微鏡だけでなく、マイクロ波管、電子リソグラフィーなどにも使用されているようです。
当社では以前からこの焼結体の開発をしていたのですが、焼結後は時間が経つと粉々になってしまうのが課題なんだよねと先輩から教えてもらいました。
「へ~ぇ数日でボロボロになるんだ」と物は試しに作ってみたものの、数時間でこのような結果に!
え?数日じゃないの?と頭が真っ白に。
「形が残っていて全部崩れていないのなら磨いてみれば?」と先輩。
崩れるのが怖くてピンセットで緩くつまんでいたのですが、先ず白い部分を軽く落としてから、ガリガリ削って磨いてみました。(怖くてというよりも苦労して作ったのに崩れるのが嫌だったんです・・・)
思いのほか強度もあり、私のような大男の力で磨いても崩れないので一歩前進です。
しかしながら4mm程度とサイズが小さいので、今後はもう少し大きいものを作ってみます。
次回は大きな焼結体を掲載できる。はずです・・・ご期待ください。
弊社ではセラミックスを焼結する設備を有しておりますので、お困りの事が有りましたらお気軽にご相談下さい。
2021-05-14