技術情報
開発レポート
でかいフィラメント
お疲れ様です。開発を担当している森です。
今回は、タイトルにもありますように、サイズの大きなフィラメントコイルのお話です。 用途をお伝えすることはできませんが、あるお客様からのご相談がきっかけとなっています。
図面を拝見しますと、材料の指示がφ2mmのタングステンとなっており、かなり難易度が高そうです・・・。 タングステンは硬い材料ですので、容易に曲げることができません。 写真のように、φ2mmのタングステン棒を曲げようとすると、簡単に折れてしまいます。
しかし弊社は創業以来、フィラメントの加工技術を培ってきた会社です。 簡単にあきらめるわけにはいきません!! ・・・そして試行錯誤を重ねた結果、どうにか形にすることができました。 写真をご覧ください。 写真の下の方に、弊社が普段から取り扱っているフィラメントコイルを並べていますが、サイズの違いを実感していただけるでしょうか。
これは別の角度から見た写真です。きちんとコイル形状になっていることが分かります。
ちなみに、線径は細いですが、こちらも大きいサイズのタングステン製コイルのひとつです。弊社では、このような形のコイルも造ることが可能です。
弊社は今後も持ち前のチャレンジ精神で、従来のサイズや形状にとらわれない新しいフィラメントコイルを開発し、お客様のご要望に応えて行きたいと思います。
2018-10-05