営業スタッフから

グローバル化で避けられない中国ビジネスの注意点

海外営業の茂呂です。

最近は気温も涼しくなり秋が感じられる頃合いになってきましたね。中国で長年働いていたにもかかわらず、中国ビジネスの難しさを痛感している今日この頃です。

 

さて、ビジネスの世界にもグローバル化の波が押し寄せてきていますが、人口減少の避けられない日本の企業においても日本市場だけでビジネスをしていくだけでは生き残れなくなってきました。

ただ、日本人の中には「いいモノを作っていればお客は自然とついてくる」と考えている人も少なくありません。しかし、今では「いいモノを作っていても知ってもらえなければ売れない」という時代になってきています。

 

そんなグローバル社会の中、私は岳石電気で中国企業のお客様を担当させて頂いています。

 

さて、中国企業との取引で一番多いのは品質問題ではないでしょうか。実際、私も中国で働いていた時はこの問題で悩んでいた企業を多く見てきました。

日本人の感覚であれば「安くて品質の良いものを提供しよう」と考えますが、中国には「一分銭一分貨」という言葉があり、これは文字通り「一分(お金の最小単位)のお金で買えるものは一分の価値しかない」という意味です。つまり、中国人にしてみれば「安かろう悪かろう」が当たり前であったりします。日本人が求める「安くていいモノ」を求めることがそもそもの間違いなのは中国でよくあることです。ただ、すべてのモノの品質が悪いというわけではありません。特に高付加価値製品ではない、すぐにコモディティ化されるような製品を作らせたら中国がコストメリットにおいて世界一ではないでしょうか(あくまで個人的な意見です)。

つまり、中国製品の品質はそれなりであるという前提でビジネスをしなければいけないのですね。

 

弊社でもWebサイトを経由して中国から問い合わせが来ることが珍しくありません。中には実態の伴わない問い合わせもあります。中国から大きな案件が転がり込んできた、と喜ぶ前に色々な方法でアプローチして相手を知ることが中国ビジネスの基本なのかもしれませんね。

 

※今回の記事は私の経験に基づいた主観的な意見になっていますので、中国との取引すべてが問題あるわけではありません。また、特定の個人や企業を批判するものではありません。

2018-09-21
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