配管変更
生産技術を担当している矢後です。
長かった花粉症との戦いも終り、過ごし易い季節もあっという間に過ぎ去ってしまい、
梅雨の季節となりました。
今回は、前回のブログで紹介したチラー置換えによる、対象設備である“焼結炉”の
冷却配管変更についての内容です。
チラー置換え時に冷却効率を重視し、対象設備である焼結炉の冷却配管を変更しました。
その時は前回のブログでお伝えした通り、チラー本体の容量アップ、炉本体(胴体部)OUT側への冷却水配管を増設し冷却効率を向上させた事によりチラー戻りの水温を10℃下げることが出来ましたが、稼働時(1700℃)に炉本体の温度を確認したところ、炉の下側は手で触れても問題無い熱さでしたが、上側は熱く、火傷する温度になっていました。
使用頻度の変化も有り、以前はどのような状態だったか未確認だった為、取りあえずは安全カバーを設置する方向でいましたが、別件でトラブルが発生しメーカーにて調査してもらったところ、冷却水の流量・流路についてアドバイスをいただきました。
その内容をもとに社内で検討し、配管変更・改造を実施しました。
配管変更部
流水効率を良くする為にOUT側を2系列に変更し、これに伴ってOUT側に
フロースイッチを増設。
変更前 変更後
変更前 変更後
変更した結果、劇的では有りませんが、炉の上部・中部で約10℃下部で約5℃下がり
効果は確認出来ました。
炉の上部の温度が火傷するほどの温度には変わりない為、安全を考慮し安全カバーも
設置しました。
設置前 設置後
今後も引続き冷却効率を高めるのを目的に、蓋部冷却系統の改善を検討していきます。